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はじめに
はじめまして。uchunoteと申します。
この記事では、2023年度集中治療理学療法士試験問題・解答における「識別指数」について調べたことを記載します。
詳細な説明については集中治療医学会公式サイト内の「集中治療理学療法士」no
のページをご覧ください。

そもそも、集中治療理学療法士(ICPT)とは?
集中治療理学療法士は、「集中治療医学の進歩発展を促し、理学療法士の質を向上させ、もって国民の福祉に貢献することを目的として設け」られた制度および資格だそうです。
英文での名称は「Intensive Care Physical Therapist; ICPT」です。
識別指数とは?
識別指数とは何か、ChatGPTに聞いてみました。
識別指数とは何でしょうか?
ChatGPT:
識別指数(Discrimination Index, DI)は、テストや試験における各問題の有効性を評価するための指標です。具体的には、各問題が受験者の全体的な成績をどの程度区別できるか(識別できるか)を示します。識別指数は、特定の問題が上位の受験者と下位の受験者をどの程度効果的に区別できるかを測定します。
識別指数の計算方法
識別指数は、通常以下の手順で計算されます:
- 受験者を成績順に並べる:
- 全体の成績が高いグループ(上位グループ)と低いグループ(下位グループ)に分けます。
- 一般的には、上位27%と下位27%を使用しますが、具体的な割合は異なる場合があります。
- 各グループの正答率を計算:
- 上位グループの正答率 phighp_{\text{high}}phigh
- 下位グループの正答率 plowp_{\text{low}}plow
- 識別指数の計算:
DI=phigh−plowDI = p_{\text{high}} – p_{\text{low}}DI=phigh−plow
- 識別指数 DIDIDI は次のように計算されます:
識別指数の解釈
- 高い識別指数:
- 1に近い値(例えば0.4以上)は、問題が上位と下位の受験者をうまく区別できていることを示します。つまり、成績が良い受験者が正答し、成績が悪い受験者が誤答していることが多い問題です。
- 低い識別指数:
- 0に近い値は、問題が上位と下位の受験者を区別するのが難しいことを示します。すべての受験者がほぼ同じ割合で正答または誤答している問題です。
- 負の識別指数:
- 負の値は、下位の受験者が上位の受験者よりも正答していることを示し、問題の質が悪い可能性を示します。このような問題は見直しや削除が必要です。
まとめ
識別指数は、試験問題の質を評価するための重要な指標であり、試験全体の信頼性を高めるために使用されます。高い識別指数を持つ問題は、受験者の能力を適切に評価するために有効です。
ところどころ、若干文字化けもありますが、
要するにこういうことでしょうか。
・1に近い:成績が良い受験者が正答し、成績が悪い受験者は誤答
・0に近い:成績が良い悪いにかかわらずほぼ同じ割合で正答・誤答
・負の値:下位の受験者が上位の受験者よりも正答している=問題の妥当性を再検討する必要がある
また、一般的に、高識別を0.4以上、中程度の識別率を0.2-0.4、低識別を0-0.2とするようです。
識別指数からみた2023年度の試験問題・解答
識別力ごとに問題を一覧にしてみました。
- 高い識別指数(0.4以上)
1, 12, 36, 37, 38, 46, 48, 51, 52, 62, 63, 65, 67, 70, 71, 72, 77, 79, 89, 91
- 中程度の識別指数(0.2-0.4)
4, 5, 8, 11, 13, 15, 17, 18, 20, 22, 23, 25, 28, 29, 31, 33, 40, 41, 42, 43, 44, 45, 49, 55, 58, 60, 61, 64, 66, 73, 74, 75, 76, 78, 83, 84, 85, 86, 87, 90, 94
- 低い識別指数(0-0.2)
9, 10, 14, 16, 19, 24, 26, 30, 32, 34, 35, 39, 47, 53, 54, 57, 59, 68, 69, 80, 81, 82, 88, 92, 93, 95, 96, 97, 99, 100
- 負の識別指数(0未満)
2, 3, 6, 7, 56, 98
識別指数が負である問題番号2、3、6、7、56、98は、下位の受験者が上位の受験者よりも正答している=問題の妥当性を再検討する必要があるみたいです。
また、識別指数の高い問題番号1, 12, 36, 37, 38, 46, 48, 51, 52, 62, 63, 65, 67, 70, 71, 72, 77, 79, 89, 91は、識別指数からみて良問に分類されるので、これらの問題の対策は必須といえるのではないでしょうか。
以上、集中治療理学療法士における識別指数について解説してみました。
誤りや改善ポイントがありましたら、コメントにてお受けしています。
今回もご覧いただきありがとうございました。
【参考文献】
・集中治療医学会ホームページ 認証制度 集中治療理学療法士
・集中治療医学会ホームページ 集中治療理学療法士制度規則
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