集中治療理学療法士認定試験2023Q「1」 急性膵炎の重症度判定



ここでは2023年の集中治療理学療法士認定試験で出題された問題の解き方を解説します。

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このページの問題番号は「1」です。



問題の内容は著作権に関わる案件があるため掲載できません。


集中治療医学会のホームページにて過去問題が掲載されているので、そちらと問題番号を照らし合わせてご参照ください。



↓過去問を取得↓

「集中治療理学療法士 過去問題集」で検索ください。


前提となる知識

この設問で問われている内容は急性膵炎の重症度判定についてです。

急性膵炎の患者は、アミラーゼ、収縮期血圧、呼吸数、尿量、造影CTを確認することが重要です。


こちらは急性膵炎の重症度判定の表です。

選択肢をそれぞれ見ていきましょう。

✓アミラーゼ:アミラーゼの数値での重み付けはされていません。

✓収縮期血圧:「収縮期血圧が80mmHg以下」

✓呼吸数:とくに指定はありませんが、「呼吸不全で人工呼吸を必要とするもの」、とされています。

✓造影CTのグレード:「Grade2以上を予後スコアにかかわらず重症とする」、とされています。

✓尿量:「輸液後も1日尿量が400ml以下」が臨床兆候として取り挙げられています。

ちなみにICU入室する優先度を上げる、という文言についてですが、

集中治療医学会が2023年に発表している「ICU入退室指針」に

「重症度スコア単独で個々の患者の予後を予測することには限界があり、ICU入室基準の一つの要素として利用することが望ましい」

とあります。

重症度を利用することは限界があるが、要素として利用はするということです。

また、問題文に重症度以外の言及はありませんので、この重症度(急性膵炎の重症度判定)をもって判断とする、ということで良いと思います。

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誤りや改善点などありましたら、コメントにてお知らせください。

ご覧いただきありがとうございました。



【引用文献】
€厚生労働省「急性膵炎の重症度分類」 
€下瀬川徹、急性膵炎の診断・重症度判定と初期診療、2009、p3162-3167

€集中治療医学会「ICU入退室指針」2023、p3

【免責事項】

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